「調査という表現」コメント(3)

研究会「調査という表現」にご出席くださった方々からさまざまなコメントを頂戴しました。

そのいくつかをこのブログで紹介しています。第3回目は匿名の参加者から寄せられた、小倉報告へのコメントです。以下引用します。

「三重の生成のらせん」のプロセスについて。

読者の経験の中での生成、読者と調査研究者(著者)との相互作用の中での生成を触発する可能性。一方でこれは、どのようなタイプの調査でも、その質は違えど生じているものと考えられる。いわゆる「科学的」文体は、このような重層的な「らせん」生成を “コントロール” するための手続きとみることができるのではないか。

逆にいうと、参与可能性を高めることは、予測不可能性を高めることでもある。読者の共鳴をひきおこすとともに、不協和音を発生させることもありうる。インタラクティブな調査とは、こうしたリスクを引き受けることでもあると感じた。あるいは、このプロセスを、いわゆる「科学」とは異なる仕方で、どうコントロールするか関心があります。

どうもありがとうございました。なお研究会での報告レジュメはこの記事(小倉)この記事(松尾)でご覧になれます。

タグ: , ,

コメントをどうぞ

コメントを投稿するにはログインしてください。