来る7月29日に研究会を開催いたします。
テーマ :
量的調査研究の意義や疑問
―認知症グループホームにおける虐待予防に関する研究を通して―
話題提供 : 松本望(日本社会事業大学大学院博士課程)
日時 : 2012年7月29日(日)14:00〜
場所 : 早稲田大学早稲田キャンパス26号館502教室
( http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html )
趣旨 :
現在、量的調査を手法とする研究はいかに進めることができるのでしょうか。またそこからいかなる知見を得ることができるのでしょうか。近年質的調査研究が盛んに行われる中にあって、量的調査研究のあり方について、改めて問い直されているように思います。
特に、大学院生が個人的な研究の中で調査を行い、学位論文を執筆しようとするとき、量的調査の手法はいかに有効な手段となり得るのでしょうか。そもそも、大学院生は個人的な研究の中で量的調査の手法を用いた研究をいかに進めることが出来るのでしょうか。
今回の研究会では、量的調査の手法を用いて、認知症グループホームにおける虐待予防に関する研究を進められている日本社会事業大学大学院の松本望さんに話題提供をお願いしました。
松本さんは、ご自身もグループホームで働いた経験を持ち、大学院進学後は、認知症グループホームの介護職員が求める虐待予防対策とは何かというテーマのもとで、量的調査の手法を用いた調査研究を進め、昨年度修士論文「認知症グループホームにおける介護職員が求める虐待予防策の検討―虐待予防策の因子構造と属性との関連をもとに」をご執筆されました。
その中では、認知症グループホームで働く介護職員を対象として行った虐待予防に関する質問紙調査をもとに、介護職員が求める虐待予防対策について検討されました。
そこで今回の研究会では、近年大学院の中でも質的調査研究が盛んに行われる中にあって、そうした量的調査研究にあえて「挑んだ」という研究の背景から、修士論文の概要、量的調査研究を行う中で感じた意義・苦労・疑問についての話題提供をもとに、量的調査研究をめぐる諸問題について考える機会としたいと考えております。