「量的調査研究の意義や疑問」印象記(2)

まず、大学院で認知症クループホームについての研究を始めるに至った「本当の」研究背景について、お話していただきました。

松本さんが大学院で認知症クループホームについての研究を始めるに至った「本当の」研究背景は、大学を卒業後に就職された北海道内の認知症グループホームでの経験に基づくものであったと言います。

松本さんは、大学で福祉について学ぶ中で、「最初は介護職に」、とりわけグループホームで「一番難しい」とされる「認知症ケアに取り組んでみたい」と思うようになり、大学学部卒業後、当時北海道内でも先駆的な活動を進めていた認知症グループホームに就職されました。そして、そのグループホームで働く中で、ある問題意識を感じるようになったと言います。

まず、グループホーム内にある習慣に依拠したケアや「ケアは気持ちでできる」という考えへの違和感から、客観的な知識をもとに、何が求められているのかを客観的に捉え、それを客観的に説明することの必要性を感じるようになったと言います。そして、そうしたグループホームの現場では、職員の精神的・肉体的な負担が高いにもかかわらず、そのような介護職の立場で研究・問題提起がなされていないことの問題性を感じるようになったと言います。

しかし、松本さんは、そうした問題を一介護職として提起することの限界を感じ、そのため、大学院に進学し、認知症クループホームについての研究を始めるに至ったと言います。

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