「量的調査研究の意義や疑問」コメント(2)

2012年7月29日に開催されました研究会「量的調査研究の意義や疑問」にご参加くださいました方々からさまざまなコメントをいただきました。そのいくつかを紹介いたします。

・“虐待”は今回のテーマである介護グループホーム以外でも家庭、閉鎖的環境でおこりうることがらだけに、ある程度、孤立化、私化がすすむ現状では意義ある発表だったと思われます。量的調査の意味、方法について改めて考えさせられました。また松本さんの調査が2011.7.14‐8.30という限定された時期でもありますので、今後更に重視され問題化されることがらと思われますので、大変かとは思いますが、実地で現場を知る研究者としての成果、社会のより良い方向へかわることをと、問題の共有化をしていきたいです。また、今日われわれが直面する(あるいは過去の語れないこと)にペシミスティックにならず、問いを共有して対話していくことが大切と感じました。社会科学と客観性という点もあらためて考える機会となりました。(佐藤和泉さん)

・今回単純に量的調査研究の勉強ができればと思い参加しましたが、思っていた以上のことを得られたと実感しています。松本さんの修士論文の概要とそれに取り組むにあたっての動機、思い、事後的なものも含めてお聞きしていて、自分がこれまで実践してきた質的研究は何であったのか考えさせられました。量的調査研究に関してはほとんど素人、門外漢ですが、差異ばかりを強調するのではなく、共通点から振り返ることで見えてくることがあるなと思いました。本日はありがとうございました。(八木良弘さん)

・今自分がとりくんでいる量的研究について、大変多くの「学び」をいただきました。それは、方法論にしても、分析法にしても研究に必要とされるものに完全なものがなく、実際に取り組んでいる中で学んでいくことであることがわかりました。また多くの人との交流と協働の中で学んでいくことと、質にも量にもみちびかれる結果は多様にあること、そしてそれが社会に研究において小さな一歩に寄与することだということが研究者の話を通して学びました。からにこもっている自分にとってエッセンスでありました。チェンジのきっかけになれたらと願っております。

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