「ネット時代の調査と身体」印象記(3)

それから、調査における情報価値の変容として、インターネット環境の利用によって変わる「身体にとっての情報」知の価値についてお話しいただきました。

インターネット環境の利用は、調査対象や調査方法だけではなく、調査をする人びとのあり方をも大きく変化させたといいます。

ネット社会における「合理性」を重視した知の価値秩序(新規性・即時性、共有性・知名度、簡素さ・明瞭さ)が調査研究を行う人びとのあり方に大きな変化をもたらしました。

それは例えば、学生のレポートの文体がメールやブログのようになっていることや、その中では自分で考察・経験するよりも要領よく「正解」を検索しようとすることなどに見ることができます。

そうしたインターネットの調査環境への影響として、「時事ネタ」としての社会問題への注目が高まることや、「調査できること」と「調査すべきこと」の混在が起きていることなどについてお話しいただきました。

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