「ネット時代の調査と身体」印象記(4)

そして最後に、そうした調査環境へのまなざしが切り開くものについてお話しいただきました。

それは、調査環境の問題点を指摘・批判するだけでなく、そのような問題点が生じた社会的背景に目を向けることであるといいます。

そしてそれによって、社会調査が行われている現状の調査環境や社会変動そのものに由来する新しい問題の構図や、新たな地平が見えてくるということについてお話しいただきました。

そうした三浦さんのご報告は、ネット時代に生きる人びとのあり方を問い直すと共に、ネット時代に生きる調査者のあり方そのものを問い直すものであったように思います。

またそうしたネット時代の中で調査・研究を行うことに対して自覚的になることの提起は、現代の社会において調査・研究を行うことがいかにネットによって規定されているかについて考える機会となったように思います。

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