NPOを設立しようというアイディアが形になりはじめたのは、今から1年ほど前のことだったでしょうか。春休みや夏休みの時間を活かして慣れない役所通いをし、なんとか法人化にこぎ着けることができました。慌ただしいことや面倒なこともありますが、やはり新しいことに取り組む楽しさは大きいものです。
これから何回かにわたって、NPOサーベイ設立のこころざしのようなものについて書いて行こうと思います。メンバー4人それぞれの思いがあるでしょうが、私のばあい「先行者たちに学ぼう」という発想が根幹になっています。
社会調査史上にはすぐれた調査家が数多くいますが、とくに社会調査の世界がとてもスリリングだった20世紀前半には、独立した立場で自由な調査を繰り広げた調査家たちが目立ちます。彼ら彼女らのような立場で調査活動に関われたらなんと素晴らしいことでしょう。自分の足で立つための拠点とするためにもNPOをつくってみよう。そう考えたのです。
これから私が特に共感する先行者を何人か紹介して行くつもりですが、まず最初に挙げなければならないのはポール・ケロッグ(Paul U. Kellogg 1879-1958)でしょう。
ケロッグは米国ミシガン州生まれのジャーナリスト・社会事業家です。彼は雑誌『サーベイ』の編集者として、社会調査や社会改良運動に活躍しました。NPOサーベイの名前も、彼の拠点となった組織「サーベイ・アソシエイツ」から借りたものなのです。
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