NPOサーベイの設立メンバーの中で、私は異色といえるでしょうから、自己紹介も兼ねNPOサーベイ設立の私なりのこころざしを語ろうと思います。
私は、「気づかない人は気づかない,控えめな大学(本当にその通りなのです)」で社会福祉を学んできました。
が、学部生時代はホームヘルパーのアルバイトに明け暮れ、社会調査を真面目に学んだ記憶がありません(先生方、ごめんなさい)。調査に主体的に関わるようになったのは、大学院入学後です。
大学院入学後は、調査に関して知識も技術も非常に乏しかったので、とにかく調査に首を突っ込んで関わるようにしていました。
その結果、自分が中心となって行わせていただいた社会調査以外にも、様々な分野の社会福祉領域の調査現場を垣間見ることができたと思います。
この大学院生時代の経験で印象に残っていることがあります。インタビューをさせていただいたアイヌの語り部のおばあさんの言葉です。
「自分は文字を書くことができない。自分が死んだら、先祖から受け継いできた言い伝えがここで途絶えてしまう。言い伝えを記録に残して次の世代に伝えたい。だからまだ死ねない」。
アイヌの方々に限らず、様々な分野で似たようなことが起きているように感じます。もちろん福祉の現場でも同様です。
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