2012年3月18日に開催されました研究会「社会調査データのアーカイブ化」の中で交わされました議論について、そのいくつかをご紹介いたします。全体討論の中で話し合われた内容の要約です。
[原資料とストーリー化のあいだで]
・できるだけ原資料を示すことが大切であるが、プライバシーの問題などもあって難しい。
・調査の原資料とアーカイブの読み手とを仲介するものは重要。原資料についての説明やアーカイブの使い方についての説明はもっとおせっかいにするべき?
・ランダムに見ることができるようにするという方法もあり得る。
・他のアーカイブに見られるストーリー化される語りとは違うものを目指している?
・ストーリー化するプロセスが大事。トランスクリプトそのものをアーカイブに入れることでプロセスの再検討ができる。別のストーリーもあり得るということの提示ができる。
・今は、ヒロシマ・ナガサキからフクシマへといわないと提示しにくいという風潮ができるのが問題。それらのつながりをひもとく必要がある。